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アメリカ・イスラエル迫る注目選挙 両国で与党苦戦か 勝敗は国際社会に どう影響?【サタデーステーション】(2026年9月12日)

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アメリカ・イスラエル迫る注目選挙 両国で与党苦戦か 勝敗は国際社会に どう影響?【サタデーステーション】(2026年9月12日)
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世界が注目する2つの選挙が迫っています。アメリカとイスラエル、両国のトップが率いる与党は、ともに苦戦が予想されています。勝敗は国際社会にどのような波紋を広げるのでしょうか。(9月12日OA「サタデーステーション」)

■迫る中間選挙 共和党 敗北なら何が変わる?

アメリカ同時多発テロの追悼式典で演説したトランプ大統領。

トランプ大統領(米・バージニア州 11日)
「世界最大のテロ支援国家であるイラン・イスラム共和国が決して核兵器を保有することがないよう、今この瞬間も任務に当たっている軍人たちに敬意を表する」

11月の中間選挙に向け、今週、共和党は党大会を初めて開きました。

トランプ大統領(米・テキサス州 10日)
「共和党が勝ったら5000ドル(約77万円)をアメリカの全成人に支給する」「投票に行かないとわかっているよな。地獄に落ちる」

支持率は2期目で最も低い水準まで落ち込んでいるトランプ氏。
さらに中間選挙では共和党の劣勢が予想されています。もし負けた場合、何が変わるのでしょうか。

明海大学 小谷哲男教授
「外交でその打開策を見つけるということになるのではないかと思います。今すでに取り組んでいるイランとの戦争、これをさらに終わらせるための努力をするとか、あるいは中国や北朝鮮との関係、これを大幅に改善するといったこともあるでしょうし、キューバに対する攻撃なども行う可能性が 深まるのではないかと思います」

■首相続投に“黄色信号” 有力な対抗馬が急浮上 

一方、アメリカと緊密な関係にあるイスラエル。この国でも来月、選挙を控えています。

ネタニヤフ首相(エルサレム 8日)
「我々は正しい方向に向かっていると思うし、素晴らしい勝利に向かっていると信じている」

イスラエル史上、最長の在任期間を誇るネタニヤフ首相。
ガザやイランへの攻撃後、初めてとなる総選挙でネタニヤフ氏が続投するのかが焦点です。
そんな中、地元紙のスクープが波紋を広げています。

2023年10月。イスラエル国内に侵入し、奇襲攻撃をしかけたイスラム組織「ハマス」。
記事によると、この攻撃の10日ほど前、ネタニヤフ氏はUAEの大統領から電話で、ハマスが大規模な作戦を計画している、との警告を受けたといいます。

その上で、「ネタニヤフ氏はその情報を治安機関には共有せず対策を取らなかった」と伝えていますが、イスラエル首相府は、この報道は「虚偽」だとしています。

そうした中、有力な対抗馬が急浮上。

ガディ・アイゼンコット氏(イスラエル国内 7日) 
「人々を団結させ、共通の目標に向かわせる。リーダーシップが必要である」

野党の中道政党「ヤシャル」を率いるイスラエル軍元トップのガディ・アイゼンコット氏(66)。ネタニヤフ氏の軍事戦略を厳しく批判しています。
また、ガザでの戦闘で息子や親戚を亡くしていて、「身内を失ったことへの共感や、誠実な人柄が国民から評価されている」などと地元紙は報じています。

ガディ・アイゼンコット氏(イスラエル国内 7日) 
「現在のイスラエルの指導体制は危険だ。私たちは手遅れになる前に目を覚まさなければならない」

世論調査では、「どちらが次の首相にふさわしいか」という質問に対し、アイゼンコット氏が38%で、ネタニヤフ氏の35%を上回っています。

高島彩キャスター:
「来月に迫ったイスラエルの総選挙。反ネタニヤフ陣営が政権を取れるのかが焦点となっていますが、選挙の行方はどうなりそうでしょうか?」

板倉朋希アナウンサー:
「イスラエルの政治・外交などに詳しい東京大学中東地域研究センターの鈴木啓之特任准教授にお聞きしました。今回の選挙についてまず『右派と右派の戦い』だと指摘しています。『与党も野党も、パレスチナやイランなどの敵対勢力に対しては“力で国を守る”という基本姿勢は同じ。経済政策なども大きな違いはなく、最大の対立軸は、政策というよりも“ネタニヤフか反ネタニヤフか”という点にある』と言います。そして、結果については『与党・野党ともに過半数には届かず、再選挙になる可能性がある』と見ています」

高島彩キャスター:
「もし政権交代が起きた場合、中東情勢に変化は出てくるんでしょうか?」

板倉朋希アナウンサー:
「鈴木さんによると、『パレスチナのガザ地区については、今よりも攻撃を弱め、治安管理区域として扱うのではないか』とのことです。一方、イランに対しては『敵対姿勢そのものは変わらないものの、ネタニヤフ首相のような“先制攻撃”や、アメリカの停戦交渉を妨げるような独自の軍事行動は控えて、アメリカと歩調を合わせるようになる』と見ています。その結果『イラン情勢が沈静化に向かう可能性もある』ということです」

高島彩キャスター:
「柳澤さんはどうご覧になっていますか?」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏:
「イスラエルにはたくさんの政党があり、1つの政党が単独で過半数を制して政権をつくることが非常に難しいと言われていて、必ず連立工作が必要になるんですが一筋縄ではいかない。期限の6週間以内に組閣できず、かつては再選挙になったこともあるんです。そうすると政治的な空白が起きますが、そうなってくるとイランが強気に出てくる可能性が十分にあるんですよね。すでにイランの代理勢力が、ペルシャ湾に代わる石油の重要な代替ルートになっている紅海で揺さぶりをかけ始めているんです。まずイラクの親イラン民兵組織が、サウジアラビアの紅海に近いメディナというところにある東西を結ぶパイプラインをドローン攻撃で破壊して、いま使えない状態になっていると言われています。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海に面しているモカという重要な港湾都市を制圧した上、さらに紅海の出口、バブエルマンデブ海峡の戦略上重要なペリム島も掌握したといわれているんです。それによって紅海が非常に圧力を受けたような状態で石油の運搬ルートが非常にいま危機にさらされている」

高島彩キャスター:
「イラン自らが動いているということではなく?」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏:
「代わりに代理勢力が動いているということで、アメリカがどう出るかなんですけれども、サウジアラビアの皇太子が2回トランプ大統領と電話をして、イエメンのフーシ派を攻撃するように要請したらしいんです。ところが2回ともトランプ大統領は拒否した。トランプ大統領にとってみると11月3日の中間選挙で頭がいっぱいで、それどころではないということで、今後そういう状況を見てイランがどう出てくるか。非常に気になるところです」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp