【注意】整備士でもわからない!?豪雨による“冠水車”が中古車市場に流通 知らずに買うと泣き寝入りの恐れも…
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【注意】整備士でもわからない!?豪雨による“冠水車”が中古車市場に流通 知らずに買うと泣き寝入りの恐れも…
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台風で8月に続き、大雨の被害が出ている千葉県内。大きな被害の一つが車の冠水です。
千葉県内では8月の豪雨で約1万5000台の車が冠水したということです。
車が冠水した男性
「車自体は、これくらいは水没した状況でした」
Q.もうこの車は動かない?
「動かないです」
千葉県に住むこちらの男性は、8月の豪雨で車が冠水してしまいました。
車が冠水した男性
「修理だけでも100万は余裕で超えると言われた」
数年前に約200万円で購入した車を廃車にするか悩んでいた男性。見つけたのが冠水車を扱う中古車買取会社でした。
冠水した車は”廃車”となることが多い中、この車は約12万円で買い取ってもらうことに。
車が冠水した男性
「もうお金にもならないと思っていたので、本当に十何万でもお金が入ってくるっていうのは、本当に助かります」
この業者が8月の豪雨で買い取った車は2000台以上。特設のヤードにはずらりと冠水車が並んでいました。
Q.”冠水車”を買い取った後は?
自動車買い取り事業を行う株式会社はなまる・北口遥奈さん
「弊社が自社オークションを運営しておりますので、そちらに出品させていただいてます」
車は修理せず、”冠水車”と明記してオークションに出品されます。
日本自動車査定協会の基準では、車のフロア内まで水に浸かった車が冠水車と定義づけられていて、業界のガイドラインで過去に冠水した事実を明記することが義務付けられているということです。
株式会社はなまる・北口遥奈さん
「どこまで水位が上がったのかも含めて、きちんと明記したうえで出品させていただいています」
しかし、この冠水車の販売を巡っては、別の業者でトラブルの声も。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「買う時は“修復歴なし”で、すごいきれいな車だったので、これはいいなと思って買ったんですけど…」
7年前、大手の販売会社で中古車を購入したという男性。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「最初にギアチェンジしなくなって、最後はもうエンジンかからなくなって、車屋さんに持っていったら『これ水没車なんじゃないか?』って話になって」
購入から1年、査定に出したところ、冠水車であることが判明しました。査定結果をもとに、購入した車はその後返品できたと言いますが…。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「自分も一応整備士やっていますけど、あれはわからないですね。乗って触って『あれ?』ってならない限り。多分これ、個人売買だったら泣き寝入りで終わったんだと思う」
(渡邊幹也 アナウンサー)
ここからはスタジオで解説です。もし買った車が冠水車だったら、ということで、その見抜き方を見ていきます。
まず、冠水車の販売に関してなんですが、水没した水位を示すテープを貼ったり、販売する際に「水害がある」「自走ができない」など損害情報というのを載せなければいけません。自動車公正取引協議会で、「冠水歴」の告知が業界で義務化となっています。
ただ、冠水疑いの相談件数が、実際には年間約50件寄せられているということです。冠水車とは知らずに、後ほど気づくというケースもあるそうです。
自動車ジャーナリスト・加藤久美子さんによりますと、「悪徳な業者は消費者だけでなく、プロの目すら欺く」ということです。
なぜ見抜けないのか、ということですが、それはこちらです。
まず、消費者が冠水車として業者に売ります。普通であれば、ここで業者向けのオークションなどで冠水車として売るんですが、実際には悪質な業者もいます。本当は冠水車なのに冠水車と明記せず、きれいに整備して隠して販売する業者もあるということです。
(高岡達之 特別解説委員)
少し私の方から補足いたします。取材でご協力をいただいた、映像に出てきました買い取りをされるという業者さんはいらっしゃいます。渡邊さんが言うように、こういう方々は善良です。規則も守っておられます。
では、なんでそんな車をですね、オークションに出すんですか。買った側が、その責任を負うんです。買った側が「部品」にされるというケースが実は大変多いんです。
部品状態にして車をバラバラにして使いますと、まだまだ洗浄すれば使える部品があります。これは一般の消費者の皆さんには害が及ばないんですね。
ただ、問題は車そのものをオークションに出して、車そのものとして買って消費者に売られた場合です。
これはですね、ご安心をください。もう原則になりますが、こういうことになっています。業者対業者の間でオークション車の売り買いをします。ですから、それをオークションで落として、一般の方に売った業者さんが、最終的に冠水車でしたら責任を負います。
ですので、一般の消費者の方は、仮に冠水をしている車だということが、その場で当然気づきません。その後で不調が出た場合にはですね、請求することができるというのが、実際の裁判の判例でも出ております。
裁判の判例で言われているのは、この業者が「見抜けなかった」という主張をしたんですが、“あなたプロでしょ”ということを判決文に書かれています。プロなんだから、欺いて出されたものであっても、きちっと責任を持って見抜いて、そして一般の消費者に売らないといけません。
(渡邊幹也 アナウンサー)
高岡さんがおっしゃるようにですね、これ、プロの目すらすり抜けるということなんです。「悪徳な業者は泥の臭いを消すなど、冠水の跡は絶対に残さず、プロの検査員の目すらすり抜けるぐらい修復する」ということです。ですので、業者も消費者も気づかずに購入してしまうということです。
(高岡達之 特別解説委員)
気づくまでにやっぱりこういう細かいことが、特に「エンジンの急停止」なんていつ起きるか分からないわけです。ですので、「異常はすぐに出ないことが多い。半年後など時間差が出る」ということも、自動車ジャーナリスト加藤さんが指摘してくださってます。
問題は、冠水車の難しいところで、車ってのはそもそもどんなものなんですか、ということなんです。私は車好きですので、車の下でも潜りますし、エンジンもよく見ますが、車ってよくよく見ると、ホースとパイプとボルト穴でできてます。
要は、いろんなガソリンを流すパイプがあって、それから排ガスが流れるパイプがあって、エンジンを組み上げるところでも、それこそ何千・何万本に達するぐらいのボルトがあるわけです。ありとあらゆるところから、「泥」が入ってきます。ただの泥じゃないです。泥水なんですが、これは乾けば本当に小さな粒子状の泥になります。
こういったものがエンジンの中、オートマチックの中など、あらゆる精密部品の中に入っています。それから、今の車はコンピューターの塊です。どのコンピューターがいつ壊れるかというのも、この泥の微粒子がいつ悪さをするかによって時間差が出てくるんです。
(渡邊幹也 アナウンサー)
実際に、2018年に中古車の火災がありました。2018年、台風21号が来た時の様子なんですが、高潮や高波が影響して火災が発生したということなんです。このように、大きな事故につながる危険性があるということです。
(高岡達之 特別解説委員)
もし冠水車を買ってしまったら、それが実はこちらになります。もちろん「冠水」の表示なくて購入した場合も、先ほど申し上げましたように、消費者は保護されるケースが多いですので、これも非常に手間がかかるんですけれども、まず販売店に返金のお願いをして、場合によっては交渉をお願いする、ということになるわけです。
冠水車と告げずに販売をした場合には、法的には、契約の解除とか損害賠償を請求することができるんですが、ただし、ここで大事なのは「保証期間」です。
中古車をお買いになった方、冠水車ではなくても、私も中古車しか乗りませんので、ご経験あると思いますが、保証期間がやっぱり極端に短いというものは、「保証期間の間に気づいてください」と言われるわけです。
よく大手メーカーの認定中古車というのは、1年とか2年とか結構長い間、保証というのは「壊れたらタダで直しますよ」ということです。ですから、そういう期間がやっぱりちゃんとあることを見ていただく。紹介があるところの方がいいです。
ネット検索でもいいでしょう。しかし、これからの時代は水害がもっと増えるわけです。
(渡邊幹也 アナウンサー)
今、冠水車が流通しているということは、まだ少ないんですけど、高岡さんが言ったように、今後水害が増えてきますので、このあたり要注意になってきます。
(高岡達之 特別解説委員)
一番気をつけているのは、まがいものをつかまされる、業者だったりもします。最終的には、ご覧の皆さんが一番嫌な思いをしないように、我々も、こういった知識を蓄えていく努力をしたいと思います。
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千葉県内では8月の豪雨で約1万5000台の車が冠水したということです。
車が冠水した男性
「車自体は、これくらいは水没した状況でした」
Q.もうこの車は動かない?
「動かないです」
千葉県に住むこちらの男性は、8月の豪雨で車が冠水してしまいました。
車が冠水した男性
「修理だけでも100万は余裕で超えると言われた」
数年前に約200万円で購入した車を廃車にするか悩んでいた男性。見つけたのが冠水車を扱う中古車買取会社でした。
冠水した車は”廃車”となることが多い中、この車は約12万円で買い取ってもらうことに。
車が冠水した男性
「もうお金にもならないと思っていたので、本当に十何万でもお金が入ってくるっていうのは、本当に助かります」
この業者が8月の豪雨で買い取った車は2000台以上。特設のヤードにはずらりと冠水車が並んでいました。
Q.”冠水車”を買い取った後は?
自動車買い取り事業を行う株式会社はなまる・北口遥奈さん
「弊社が自社オークションを運営しておりますので、そちらに出品させていただいてます」
車は修理せず、”冠水車”と明記してオークションに出品されます。
日本自動車査定協会の基準では、車のフロア内まで水に浸かった車が冠水車と定義づけられていて、業界のガイドラインで過去に冠水した事実を明記することが義務付けられているということです。
株式会社はなまる・北口遥奈さん
「どこまで水位が上がったのかも含めて、きちんと明記したうえで出品させていただいています」
しかし、この冠水車の販売を巡っては、別の業者でトラブルの声も。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「買う時は“修復歴なし”で、すごいきれいな車だったので、これはいいなと思って買ったんですけど…」
7年前、大手の販売会社で中古車を購入したという男性。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「最初にギアチェンジしなくなって、最後はもうエンジンかからなくなって、車屋さんに持っていったら『これ水没車なんじゃないか?』って話になって」
購入から1年、査定に出したところ、冠水車であることが判明しました。査定結果をもとに、購入した車はその後返品できたと言いますが…。
冠水車と知らずに車を購入した男性
「自分も一応整備士やっていますけど、あれはわからないですね。乗って触って『あれ?』ってならない限り。多分これ、個人売買だったら泣き寝入りで終わったんだと思う」
(渡邊幹也 アナウンサー)
ここからはスタジオで解説です。もし買った車が冠水車だったら、ということで、その見抜き方を見ていきます。
まず、冠水車の販売に関してなんですが、水没した水位を示すテープを貼ったり、販売する際に「水害がある」「自走ができない」など損害情報というのを載せなければいけません。自動車公正取引協議会で、「冠水歴」の告知が業界で義務化となっています。
ただ、冠水疑いの相談件数が、実際には年間約50件寄せられているということです。冠水車とは知らずに、後ほど気づくというケースもあるそうです。
自動車ジャーナリスト・加藤久美子さんによりますと、「悪徳な業者は消費者だけでなく、プロの目すら欺く」ということです。
なぜ見抜けないのか、ということですが、それはこちらです。
まず、消費者が冠水車として業者に売ります。普通であれば、ここで業者向けのオークションなどで冠水車として売るんですが、実際には悪質な業者もいます。本当は冠水車なのに冠水車と明記せず、きれいに整備して隠して販売する業者もあるということです。
(高岡達之 特別解説委員)
少し私の方から補足いたします。取材でご協力をいただいた、映像に出てきました買い取りをされるという業者さんはいらっしゃいます。渡邊さんが言うように、こういう方々は善良です。規則も守っておられます。
では、なんでそんな車をですね、オークションに出すんですか。買った側が、その責任を負うんです。買った側が「部品」にされるというケースが実は大変多いんです。
部品状態にして車をバラバラにして使いますと、まだまだ洗浄すれば使える部品があります。これは一般の消費者の皆さんには害が及ばないんですね。
ただ、問題は車そのものをオークションに出して、車そのものとして買って消費者に売られた場合です。
これはですね、ご安心をください。もう原則になりますが、こういうことになっています。業者対業者の間でオークション車の売り買いをします。ですから、それをオークションで落として、一般の方に売った業者さんが、最終的に冠水車でしたら責任を負います。
ですので、一般の消費者の方は、仮に冠水をしている車だということが、その場で当然気づきません。その後で不調が出た場合にはですね、請求することができるというのが、実際の裁判の判例でも出ております。
裁判の判例で言われているのは、この業者が「見抜けなかった」という主張をしたんですが、“あなたプロでしょ”ということを判決文に書かれています。プロなんだから、欺いて出されたものであっても、きちっと責任を持って見抜いて、そして一般の消費者に売らないといけません。
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高岡さんがおっしゃるようにですね、これ、プロの目すらすり抜けるということなんです。「悪徳な業者は泥の臭いを消すなど、冠水の跡は絶対に残さず、プロの検査員の目すらすり抜けるぐらい修復する」ということです。ですので、業者も消費者も気づかずに購入してしまうということです。
(高岡達之 特別解説委員)
気づくまでにやっぱりこういう細かいことが、特に「エンジンの急停止」なんていつ起きるか分からないわけです。ですので、「異常はすぐに出ないことが多い。半年後など時間差が出る」ということも、自動車ジャーナリスト加藤さんが指摘してくださってます。
問題は、冠水車の難しいところで、車ってのはそもそもどんなものなんですか、ということなんです。私は車好きですので、車の下でも潜りますし、エンジンもよく見ますが、車ってよくよく見ると、ホースとパイプとボルト穴でできてます。
要は、いろんなガソリンを流すパイプがあって、それから排ガスが流れるパイプがあって、エンジンを組み上げるところでも、それこそ何千・何万本に達するぐらいのボルトがあるわけです。ありとあらゆるところから、「泥」が入ってきます。ただの泥じゃないです。泥水なんですが、これは乾けば本当に小さな粒子状の泥になります。
こういったものがエンジンの中、オートマチックの中など、あらゆる精密部品の中に入っています。それから、今の車はコンピューターの塊です。どのコンピューターがいつ壊れるかというのも、この泥の微粒子がいつ悪さをするかによって時間差が出てくるんです。
(渡邊幹也 アナウンサー)
実際に、2018年に中古車の火災がありました。2018年、台風21号が来た時の様子なんですが、高潮や高波が影響して火災が発生したということなんです。このように、大きな事故につながる危険性があるということです。
(高岡達之 特別解説委員)
もし冠水車を買ってしまったら、それが実はこちらになります。もちろん「冠水」の表示なくて購入した場合も、先ほど申し上げましたように、消費者は保護されるケースが多いですので、これも非常に手間がかかるんですけれども、まず販売店に返金のお願いをして、場合によっては交渉をお願いする、ということになるわけです。
冠水車と告げずに販売をした場合には、法的には、契約の解除とか損害賠償を請求することができるんですが、ただし、ここで大事なのは「保証期間」です。
中古車をお買いになった方、冠水車ではなくても、私も中古車しか乗りませんので、ご経験あると思いますが、保証期間がやっぱり極端に短いというものは、「保証期間の間に気づいてください」と言われるわけです。
よく大手メーカーの認定中古車というのは、1年とか2年とか結構長い間、保証というのは「壊れたらタダで直しますよ」ということです。ですから、そういう期間がやっぱりちゃんとあることを見ていただく。紹介があるところの方がいいです。
ネット検索でもいいでしょう。しかし、これからの時代は水害がもっと増えるわけです。
(渡邊幹也 アナウンサー)
今、冠水車が流通しているということは、まだ少ないんですけど、高岡さんが言ったように、今後水害が増えてきますので、このあたり要注意になってきます。
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